痩せ薬って実際どうなの？

こんにちは！

今回は『痩せ薬』について書いていこうと思います。

 

いわゆる痩せ薬の代表は

①SGLT2阻害薬

　フォシーガ、ルセフィ

②ビグアナイド薬

　メトホルミン

③α-グルコシダーゼ阻害薬

　ベイスン

④DPP-4阻害薬

　テネリア、ジャヌビア

⑤GLP-1受容体作動薬

　リベルサス、オゼンピック

などです。

実はこれらは全て『糖尿病の治療薬』なんです。

 

さらに、広告でよく書かれている『昔から使われている薬なので副作用がなく安全です』という内容・・・

これは全くの嘘です。

 

糖尿病の治療薬には注意しないといけない副作用がいくつもあります。

糖尿病の患者さんは、これらを専門家である医師と薬剤師が慎重に確認しながら治療を行なっています。

 

糖尿病治療薬の副作用の代表的なものをいくつか紹介します。

・低血糖

　　初期症状は冷や汗や顔面蒼白、動悸など。進行すると意識障害やけいれんにまで発展することもある。

・乳酸アシドーシス

　　乳酸により血液が酸性に傾く状態。胃腸障害、体のダルさ、筋肉痛、過呼吸などの症状が現れることがある。放置すると昏睡状態に陥る。

・脱水

　　尿に糖を含ませ排出する薬の場合は尿量が増えるために脱水になることがある。

・消化器症状

　　お腹が張ったり、屁の頻度が増えたり、下痢や便秘になったりといった消化器系に影響を及ぼす場合がある。

 

私は、一薬剤師としてこれらのお薬をダイエットに使用するのはお勧めできません。

お薬の管理の難しさもありますが、ダイエットに使用する方が増えることで

糖尿病患者さんの治療に使うお薬が足りなくなるということが起きているからです。

 

他にもダイエットに使用できるお薬もあるので、次回詳しく触れていきたいと思います。